Facebookとコーネル大学の研究者らは、視覚障害者向けの顔認識システム「Accessibility Bot」を発表しました。
論文:A Face Recognition Application for People with Visual Impairments: Understanding Use Beyond the Lab
著者:Yuhang Zhao, Shaomei Wu, Lindsay Reynolds, Shiri Azenkot
本稿は、視覚障害者が他者を認識するためのコンピュータビジョンアルゴリズムを提案します。これは、Facebook上の友人のタグ付き写真の既存セットを活用して、視覚障害を持つ人々が自分の友人を認識できるようにするというものです。
システムは、顔認識技術を用いてカメラ越しの友人に関する情報(名前、顔の位置、表情)をユーザに提供します。
ワークフローとしては、Facebook Messengerにて、botがカメラを使用するよう指示、リアルタイムに顔を検出、顔の数だけ音声で報告、ユーザが画面をダブルタップすると認識結果をリストアップ、人々の名前と相対的位置を報告。リストから特定の人物の詳細な顔情報を選択的に聞くことができる。
これらのことで、視覚障害者は目の前にいる友人の情報をより詳しく得ることができ、コミュニケーションなどの一助になるとしています。
関連
テキサス大学ら、視覚障害者が周囲の知りたいモノを撮影しその画像に質問した回答を取得するVQAデータセットを発表 | Seamless