ポツダム大学、ARオブジェクトに触れる感覚を電気筋肉刺激(EMS)を用いて再現する触覚フィードバック・システム発表

ポツダム大学のHasso Plattner Institute(HPI)は、ARと電気筋肉刺激(EMS)を用いた触覚フィードバック・システムを発表しました。

論文:Adding Force Feedback to Mixed Reality Experiences and Games using Electrical Muscle Stimulation
著者:Pedro Lopes, Sijing You, Alexandra Ion, Patrick Baudisch

本稿は、Microsoft HoloLensを用いてARオブジェクトの触覚をEMSを用いて伝えるシステムを提案をします。システムは、EMSを用いて、ユーザの手首、上腕二頭筋、三頭筋および肩の筋肉を作動させ触覚を再現します。

例えば、下図では、仮想ソファを両手で押す場面、押すと肩と手首が引っ張られる感覚が与えられ、押している触覚を再現します。また、押した結果壁にぶつかると強力に引っ張られる感覚が与えられ、壁にぶつかった触覚を再現します。

以下の図では、物理トレイの上で仮想ボールを転がすゲーム、ボール移動による重量の変化を再現します。

他にも、絵画の照明をつけるために仮想ボタンを押す場面では、押すと反力が再現され照明がつき、また、物理コップを使用して照明の明るさを調整するダイヤルとして機能させたりも可能にします。

これらにより、物理オブジェクトと仮想オブジェクト両方の触覚を感じることができ、且つ連動した相互作用を享受することができます。

 

関連

ビリっと反発壁やソフト壁などをVRで再現、電気筋肉刺激(EMS)を用いた触覚フィードバック・システム「Haptics for VR walls」が論文にて公開 | Seamless

アーカイブ

ページ上部へ戻る