Googleは、I/Oデベロッパーカンファレンスにて、「Seurat(スーラ)」と呼ぶ新たなレンダリング開発ツールを発表しました。
本レンダリング技術は、低スペックなモバイルVRなどでもリアルタイムに高品質のVRを可能にするツールとしており、モバイルGPUを使用して、デスクトップレベルのグラフィックスを実現すると述べています。
これらを可能にするために、プレイヤーの表示領域を定義し、特定の視点に限定し、圧縮することで可能にしています。同社説明では、初期のレンダリング5,000万以上の三角形から72,000の三角形の同一シーンに圧縮したと述べています。
このことで、モバイルVRハードウェア上で実行できるほど少ないポリゴン数に大幅に削減され、モバイルVR上でも高品質なVRシーンがレンダリングされるとしています。技術的詳細に関しては今年後半に発表される予定です。
ちなみに、スーラという名前は、点描(てんびょう)画で有名なフランスの画家ジョルジュ・スーラ氏から命名されています。
また、デモとして、基調講演でILMxLAB制作の「Rogue One/スター・ウォーズ・ストーリー」のシーンが上映され、映画界の高品質なスターウォーズの世界をモバイルVRにもたらしたことを実証しました。
関連
NVIDIAのVRに最適化された新しいレンダリング技術「Simultaneous Multi-Projection」とは | Seamless