Disney、子供の音声パターンにシンクロ(韻律同期)させて音声操作協力ゲーム(交流)させるとより高スコア(エンゲージメント向上)を出す結果を論文にて報告

Disney Research(ディズニー・リサーチ)は、人間とロボットの相互作用を向上させるため、音声パターンを人に韻律同期させることでエンゲージメント(関わり合い)にどのような影響を与えるかを研究した論文を公開しました。

テストは40名の子供で実施され、一人ずつロボットと音声操作協力ゲームを行いデータを収集しました。ゲームは、一方が「Go」という音声指示をキャラクターにし、一方が「Jump」という音声指示をキャラクターにすることでプレイします。

ロボットは、同期バージョンと非同期バージョンが設定され、それぞれの影響度合いをチェックします。同期バージョンでは、子供の声をリアルタイムに聞き、音の大きさ、単語の長さ、速さやリズムといった頻度などいくつかの基本的な特性を抽出しプロファイル、サウンドファイルからボーカルレスポンスを選択します。

反応が早く大声で指示を言う子供もいれば、反応が遅く小声で指示を言う子供、イントネーションやアクセントなども含めスタイルは千差万別。各子供にシンクロナイズするようにロボットが韻律同期します。

結果、非同期バージョンよりも同期バージョンの方が高いスコアを出しました。さらに、同期バージョンでは途中で非同期に変えても高いスコアを出す結果を示しました。また、結果は年齢にも違いが表れ、上記結果は年長の子供のみに影響を与えました。

ソーシャルVRと人工知能

将来的には、VR空間で人と接するようにAIと交流することが当たり前の時代になるかもしれません。それにあたり、本研究のような人とロボットのエンゲージメントを向上させるアプローチは有効ではないかと考えられます。

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