2D画像→VR活用のリアルな3Dアバターを生成できる技術などを開発の「ObEN」シリーズAラウンドで770万ドルを資金調達

米カリフォルニア州パサデナベースのVR/AI技術を得意とする「ObEN」は、シリーズAラウンドとして770万ドルの資金調達を完了したことを発表しました。

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盾安集団(DunAn Group)の投資部門であるCrestValue Capitalが本ラウンドを主導、その他参加した投資家には、賽伯楽投資集団(Cybernaut Investment)、Cybernaut Westlake Partners、力合創業投資有限公司(Leaguer Venture Investment Co., Ltd)などが挙げられています。

ObENはこれらの資金を活用して、VR、AR、AI技術向けの製品開発を続け、科学者チームの拡大、新たな提携先を見つけていくとしています。

現在、スマートフォンによる2D画像からリアルな3Dモデルを作成し、VRやARなどでアバターとして活用する技術を開発しています。

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ObENの共同設立者でありCEOのNikhil Jain氏は、次のように述べています。

「ObENはVRをその準備段階から移行させることになる革新の最前線に位置しており、私たちは当社の技術と手法の独自性を先見の明でもって理解・評価する投資企業から評価をいただいたことに、大変感激しています。実際に夢の中にいるがゆえに夢がリアルに感じられるのと同様に、VRは純粋なシミュレーションを超えて、ユーザーがソーシャルサークルの中でインタラクトし、共有体験や共有可能な体験を実現するための基盤となる必要があります。ObENのアバターはパーソナライズされ、作成が容易であるため、当社は体験全体を個人的なものからソーシャルなものへと転換し、それを誰もが利用できるようにします。」

不気味の谷現象

一方で、中途半端にリアルなアバターは、嫌悪感を抱くという不気味の谷現象(Uncanny valley)というリスクも存在します。先日開催されたOculusの年次開発者カンファレンス「Oculus Connect 3」にて、FacebookゲームデザイナーのMike Booth氏がソーシャルVRについてのセッションで不気味の谷現象に言及していました。

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ソーシャルVRにおいては、人が嫌悪感を抱く不気味の谷エリアのアバターは避けるべきと示し、逆にホラーゲームの場合は効果があると述べています。ともあれ、不気味の谷現象の観点から見ると、リアルなアバターは突き抜けてリアルにする必要があると示唆しているのかもしれません。詳細は過去記事をご参照ください。

HTC Vive Xに参加中

ObENは、HTCのアクセラレータープログラムである「HTC Vive X」に参加している33社中の1企業でもあります。

公式ページはこちら。

 

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