NASA、マーズ・ローバー(火星探査車)から撮影された火星の360°映像を公開

NASAは、マーズ・ローバー(火星探査車)から撮影された火星の360°映像を公開しました。1月31日にFacebook上で1分ほどの映像(引き伸ばされた感じで見づらい)を最初公開しましたが、今回は2分ほどの映像をNASA Jet Propulsion Laboratory(JPL)youtubeチャンネルで公開しました。映像といっても静止画になります。

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マーズ・ローバーは360°カメラを搭載しているわけではないので、高解像度の複数画像をスティッチすることで作成しています。そのため、平面を見ている感は否めないですが、VRという文字とともに火星が映し出されています。元画像は、1,197th地点を2015年12月18日にNASAのマーズ・ローバー「愛称:キュリオシティ(Curiosity)」搭載のマストカメラ(Mastcam)によって撮影されました。映像には、地平線上にMount Sharpの一部と近くにナミブ砂丘が映し出されています。一番近い砂丘で約23フィート(7m)離れており、高さは約16フィート(5m)約28度の傾きがあると言います。ローバー搭載のハードウェアによって明るさの調整やホワイトバランスが行われています。

今回撮影したキュリオシティは、2012年8月に着陸した米国の宇宙船「Mars Science Laboratory(マーズ・サイエンス・ラボラトリー)」によって運ばれ活動を始めました。火星表面の土と岩石をすくい取り内部を解析することもでき、生命が保持できる可能性などについて調査しています。

NASAは2030年に火星へ有人宇宙着陸を計画していますが、その前にVRヘッドセットを使用した火星体験のVRコンテンツを2016年にリリースすると発表しています。アリゾナ大学HiRISE projectからの火星海面高度計データをベースにUnreal Engine 4で構築され、プレイヤーは火星の上を歩きミッションを処理していく内容となっています。詳細に関しては、また発表するとしています。

 

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