Intelは、Googleの3Dマッピング技術Project Tangoを利用したVRベースのデモを先日開催されたCES 2016で披露しました。
披露されたデモでは、スマートフォン向けVRヘッドセットを使ったポジショナルトラッキングと手のトラッキングによる再構築を実行しています。Youtubeでも見れますが、手に関してはLeap Motionの劣化版といったところで、ポジショナルトラッキングはいい感じのように見えます。
とはいえ、既存のポジショナルトラッキングとアプローチ方法が異なるところが魅力です。Oculus Rift CV1やHTC Viveといったポジショナルトラッキングを得意とするVRヘッドセットシステムは、ベースステーションやカメラなどの外部デバイスを使って外側から赤外線やレーザーでアプローチする方法に対して、Project TangoはVRヘッドセットに装着したスマートフォンカメラからのアプローチなので、ワイヤレスなうえ手軽なところが違います。さらに、手によるジェスチャー操作もモバイル向けVRヘッドセットでは珍しく、Gear VRなどにはない位置追跡や身体的操作をカバーしているところも斬新です。
Project Tangoといえば、レノボと共同開発しているProject Tango搭載のスマートフォンを先日発表しましたが、現実世界にCGを重ね合わせるといったAR的使い方をしていて少し異なるような気がします。ちなみに、インテルはGoogleと2015年から革新的技術の協業で同社3Dマッピングシステム「RealSense」を技術提供しています。
参考
- CES Intel Mobile VR Demo – YouTube
- Project Tango – Google
- インテル® RealSense™ テクノロジー
- インテル、グーグルの「Project Tango」に「RealSense」を提供へ–IDF15基調講演 – (page 2) – CNET Japan