先日のイベント「Oculus Connect 2」にて、サムスンは消費者向けとしてスマホ型ヘッドセット「Gear VR」の新バージョンを今年の冬に発売すると発表しました。以前のデバイスより22%軽量化されおり、価格も半分近くの99ドルです。
そんなGear VRですが、というよりスマホ型ヘッドセット全般にいえることですが、位置追跡機能が搭載していないことに気が付きます。着用者の場所や動きを把握しリアルタイムに反映させる技術のことです。Oculus RiftやHTC Viveといったパソコン向けVRヘッドセットであれば、比較的一般的といえる位置追跡ですが、米国ユタ州を本拠地にするFreedom VRというチームは、Gear VRに位置追跡を搭載する試みをしました。
動画を見る限りでは、Gear VRを装着した上から後頭部にモニター、センサーらしきデバイスがヘルメットと共に取り付けられていて、そのプロトタイプといえる機材を装着しながら駐車場を歩く姿が撮影されています。VR内でどういった状態になっているか映し出されていないですが、自身が動くと同時にVR内でも同じ動作で動いてる模様です。(技術的にどうやってるか分からない。)
以前、SIXENSE社のモーションコントローラキットを使った実験が行われたのはありましたが、今回のはそういったキットを必要とせず、しかも制限なしに物理空間を動き回っても追跡できてる感じです。
周囲に大量のカメラや基地局(Base Station)は見つかりませんし、マーカーが存在してるわけでもありません。もし制限なしで動き回れるのであれば、HTC Viveに付随するルームスケールのトラッキングシステム「Lighthouse」よりも遥かにすばらしいアイディアで構築されています。
2つ目の動画では、ロングボードに乗って実験していて、被験者は「うぉー!」と声を発しながら興奮。どうなってるか気になる映像です。