NASAから国際宇宙ステーション(ISS)の利用最大化を命じられている「CASIS(Center for the Advancement of Science in Space)」は、小惑星の資源を採掘することを目指す宇宙ベンチャー「Deep Space Industries(ディープ・スペース・インダストリーズ)」と提携して、ISSに360度カメラを設置し、地上にいるユーザーにVR提供するプロジェクトを発表しました。
ユーザーへの配信には、VRチーム「Thrillbox」と協力で提供します。ISSに360度カメラを設置してVR体験を提供するプロジェクトでいえば、先日、SpaceVRがKickstarterで資金調達に成功していて、2016年9月を目標に遂行しています。(過去記事)彼らは、撮影したコンテンツを定額制(サブスクリプション)にて提供するというビジネスモデルを提示していますが、一方でCASISらはそれ以外を選択すると言ってます。
Thrillbox CEO Benjamin Durham氏はこう述べます。「宇宙ベースのコンテンツは、普遍的にアクセス可能であるべきである。」価格と収益化戦略はまだ議論されている状態です。
CASISとは、NGOの宇宙科学進歩センターで、2011年7月にNASAからの資金提供(公的・民間資金含む年間費1500万ドル)をもとに、ISSでの実験室や設備を委ねられ研究を行っている機関でもあります。2020年には、すべての人類に利益をもたらす事を使命に、基礎研究や応用研究などISSの利用最大化を目指しています。
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The “VR Space Race” begins: NASA’s CASIS program to send 360º camera to the ISS – UploadVR