慶應義塾大学とシンガポール国立大学(NUS)が運営している「Keio-NUS CUTE Center」の研究者らは、カクテルをイメージしたマルチ感覚のフレーバー体験をデジタル的にシミュレートするインタラクティブな仮想カクテル・システム「Vocktail(Virtual Cocktail)」を論文にて発表しました。
Vocktail: A Virtual Cocktail for Pairing Digital Taste, Smell, and Color Sensations(PDF)
デバイスは、電子制御モジュール、3つの香りカートリッジ、3つのマイクロエアポンプを保持する3Dプリント構造のカクテルグラスで構成されています。
Vocktailシステムは、飲料のフレーバーを増強するために、味、匂い、視覚(色)の3つの感覚様式を利用することでバーチャルフレーバーを作成します。
ビジュアル(飲み物に投影されたRGB光)、味(舌の先端での電気刺激)、匂い刺激(マイクロエアポンプによって放出される)の組み合わせによって様々なフレーバーを体験することができます。
バーチャル風味の制御は、結合しているモバイルアプリケーションの操作でコントロールします。このことで、ただの水を飲酒プラットホームからの操作でいろんな仮想カクテルへ変化させ楽しむことを可能にします。
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