お茶大・Microsoft Research、タッチパッドに貼り付けることで0.5DoFから6.0DoF(以上)の多様な入力を可能にする機器「Ohmic-Sticker」を発表

お茶の水女子大学大学院、日本学術振興会、Microsoft Researchの研究者らは、既存のラップトップPCに設置されている静電容量方式のトラックパッド(タッチサーフェス)に、シールのように貼り付けることで、0.5DoFから6.0DoF(以上)の入力を実現する力制御方式の入力機器「Ohmic-Sticker」を開発しました。

論文:Ohmic-Sticker:静電容量方式タッチサーフェスへの貼付によりForce-to-Motionを実現する入力機器
著者:池松 香, 福本 雅朗, 椎尾 一郎

既存のラップトップPCに設置されているタッチサーフェスは、指を接触し移動させることで制御しますが、本機器を用いたアプローチは、指で押す力により、感圧ボタンやTrackPointのような力制御の操作を実現します。

本提案手法は、プリント基板上へ加圧により抵抗値が変化する感圧センサを設置し、その機器をタッチサーフェスに貼り付け接触させることで使用します。そして、タッチサーフェス内部の電極からの流出電流を用いて感圧センサの抵抗値変化を計測することで、指先の微細運動による入力を可能にします。

論文では、0.5DoF、1.5DoF、2.5DoF、6.0DoFのプロトタイプおよび、Adobe Illustratorや3D CADの操作、VR空間の移動操作を本提案手法を用いて行うアプリケーションが紹介されています。デモ映像では、それぞれがどのように動作しているかを確認することが出来ます。

本研究はWISS2018にて発表予定です。

 

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