Lemnis Technologies、重ねた2枚のレンズをスライドさせて焦点距離を変える視線追跡と組み合わせた可変焦点HMDを発表。既存HMDに取り付け可能

Lemnis Technologiesの研究者らは、焦点距離を変化させることができる新たな可変焦点システムを発表しました。

論文:Verifocal: a Platform for Vision Correction and Accommodation in Head-Mounted Displays
著者:Pierre-Yves Laffont, Ali Hasnain, Pierre-Yves Guillemet, Samuel Wirajaya, Joe Khoo, Deng Teng, Jean-Charles Bazin

2枚のレンズを相互にスライドして焦点を調整する。

本論文は、VR/ARのための可変焦点システムを構築するための重要なステップとして、視線追跡と「Alvarez lenses」をベースとしたアプローチを提案します。

「Alvarez lenses」とは、2枚のレンズを重ね合わせて相互にスライドさせる事で調節する技術で、屈折率を変更し度数調整に用いられたりします。

Alvarez lensesをベースとした焦点調整を駆動させるために、GPU上にレンダリングしたアイトラッカー出力からのユーザの視線方向を用いて、最適な焦点距離を推定します。並行して歪み補正も行われます。

これらのことで、FOVを大きく保ったまま可変焦点システムとして機能させることができるうえ、モバイル含めた既存ヘッドセットへのアドオンとして使用することもでき、また、最適な焦点距離は、ユーザの眼鏡処方も考慮しているため、眼鏡なしで快適な視聴体験も可能にします。

さらに、本システムはAlvarez lensesだけでなく、例えば、Oculusの可変焦点HMD「Half Dome」で採用するディスプレイを前後に動かす仕組みなど、複数のメカニズムをサポートするプラットフォームでもあります。

評価キットに関することは、公式サイトより問い合わせすることができます。

 

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