ブリストル大学など、ホログラフィック音響浮揚を用いて、最大25個の物体を同時に個別浮揚させ3D空間で操作する手法を発表

ブリストル大学などの研究チームは、ホログラフィック音響浮揚を用いて、接触させることなく複数の物体を独立し操作する手法「Holographic acoustic tweezers」を発表しました

論文:Holographic acoustic tweezers

著者:Asier Marzo, Bruce W. Drinkwater
所属:University of Bristol, Universidad Pública de Navarra

本論文は、マイクロメートルとセンチメートルの両方のスケールで、ホログラフィック音響浮揚を用いて複数物体を非接触で浮揚させる3次元ディスプレイを提案します。

ホログラフィック音響浮揚とは、複数の小型スピーカーを並べた超音波トランスデューサから超音波を発振し、物体をピンセットで挟むかのように掴み浮揚させる技術です。

本提案手法は、256個のスピーカーを並べたパネル2枚を用いて、物体を挟むように上下にセットし、各スピーカーが放出したいデータをリアルタイムに計算するアルゴリズムを用いることで、複数の物体を同時に浮揚させコントロールします。

物体は、直径1ミリメートルから3ミリメートルまでのポリスチレンボールを使用し、最大25個までを、同時に、かつ非接触で浮揚させ3次元空間でコントロールすることを実証します。実験では、ポリスチレンボールを用いて、多様な図形を表現したり、糸を操作したり、その糸を穴が開いたネットの中に通したりで安定度と精密度を証明します。

 

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