グラスゴー大学、軽くて丈夫な素材「グラフェン」を用いて、太陽光からウェアラブル機器へ急速充電するバッテリーシステムを発表

グラスゴー大学の研究チームは、グラフェンを用いて、太陽光からウェアラブル機器へ効率よく充電するシステムを発表しました。

論文:Graphene–Graphite Polyurethane Composite Based High‐Energy Density Flexible Supercapacitors

著者:Libu Manjakkal, William Taube Navaraj, Carlos García Núñez, Ravinder Dahiya
所属:Bendable Electronics and Sensing Technologies (BEST) Group, University of Glasgow

本論文は、軽くて薄く丈夫な素材として知られる「グラフェン」を使用して、太陽エネルギーからウェアラブル機器に電力を供給するバッテリー(正確にはSupercapacitor)を提案します。

本提案手法は、グラフェンとポリウレタンの層を使って、太陽エネルギーを最上層を通して下の蓄積面に送るSupercapacitorを作成します。従来のバッテリーとは異なり、Supercapacitorはリチウムイオン電池のように数ヶ月と電力を長期間保持することはできませんが、太陽にさらされると急速に再充電することができ、太陽光からの効率的な充電を実現します。

また、今回提案されたSupercapacitorは、従来のSupercapacitorよりも電圧が高く、1ボルト以下の出力に対して2.5ボルトを出力します。実験では、84個のLEDライトや電動義手へ急速充電し電力を供給したことを実証しました。

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