セント・アンドルーズ大学など、Googleのレーダーセンシング技術Soliを用いて物体との相互作用を研究した論文を発表

セント・アンドルーズ大学とウォータールー大学による研究チームは、レーダーセンシングを用いて、物体との相互作用を研究した論文を発表しました。

論文:Exploring Tangible Interactions with Radar Sensing

著者:Hui-Shyong Yeo, Ryosuke Minami,  Kirill Rodriguez, George Shaker,  Aaron Quigley
所属:University of St Andrews, University of Waterloo

本論文は、レーダーによるジェスチャ検出センサ技術を用いて、物体との相互作用(計数、順序付け、方向、識別、動き、距離など)の可能性を探索した研究を提案します。

本研究は、先日、米国の連邦通信委員会(FCC)の認可を受けた小型レーダーセンサを使用してジェスチャを検出するGoogle ATAPのハードウェアプログラム「Project Soli」を用いています。Soliからのレーダー測定値に、前研究であるRadarCatwを組み合わせて拡張した技術が「Solinteraction」と呼ぶ本提案手法のプラットフォームです。

いろんな物体を使用した具体的な研究内容は以下です。

  1. Counting:センサに乗せたトランプカードやプリント、コインの枚数を計測。センサに乗せた砂時計の落ちる砂の量を計測。
  2. Ordering:センサに積み重ねられる順番も認識。どのクレジットカードがセンサに乗っているを区別し、縛りはあるもののLegoブロックのさまざまな組み合わせも認識。ナンバリングした物体の何番が乗っているかも識別。
  3. Identification:センサのどの辺りを指でタッチしているかを識別。
  4. Movement:物体をスライドさせたり回転させたりを追跡。乗せた物体がどの方向を示しているかの計測。センサの上で物体をスライドさせたり、センサ自体をスライドさせたりを計測。
  5. Distance:センサから物体がどれだけ離れているかを計測。
  6. Flipping:物体の向き(上向きまたは下向き)を検出。反対側が異なる表面特性(材料、形状、質感など)を有する場合、多くの平面物体を裏返して感知することができる。トランプの裏表を識別等。

これらの相互作用を組み合わせることで、物体との相互作用をベースにした多様なアプリケーションを生み出せるほか、3Dプリンタで出力した製品との組み合わせや、またはウェアラブルデバイス等の新たなインターフェースとしても応用でき、HCI(Human-computer Interaction)とTUI(Tangible User Interface)における、レーダーベースのセンシングと物体の相互作用の可能性を実証しました。

 

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