Disney Researchら、屋外撮影した顔写真(LDR)を多様な照明環境条件(HDR)に対応の顔写真に変換できるライトプローブ推定技術を発表

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン、ラヴァル大学、カーネギーメロン大学、エジンバラ・ネピア大学、Disney Researchの研究者らは、自然光の屋外で撮影したLDR顔写真から、HDRライトプローブを推定する技法を発表しました。

論文:From Faces to Outdoor Light Probes
著者:Dan A. Calian, Jean-François Lalonde, Paulo Gotardo, Tomas Simon, Iain Matthews, Kenny Mitchell

Source:Disney Research

本稿では、単一カメラを使用して屋外で撮影したLDR(Low Dynamic Range:ローダイナミックレンジ)顔写真から、特殊な機器を使用せずに、HDR(High Dynamic Range:ハイダイナミックレンジ)ライトプローブ(Light Probe)を直接推定する方法を提案します。

ライトプローブとは、周囲多数の角度から入る光の情報を取得するといったもので、それを基に、影や光の反射などを反映させ自然な仕上がりにします。本稿では、そんなライトプローブを推定し、対応するHDR環境マップに合わせて顔をレンダリング、環境に合わせた顔写真に仕上げます。

(左:レンダリングされた顔、右:対応するHDR環境マップ)

本提案手法は、様々な大気条件や濃い影条件にも対応します。

これらのことにより、野外で撮影した顔写真を多様なHDR照明条件に対応した合成写真に変換できることを実証しました。また、対応するHDRライトプローブの顔写真データベースも提供します。

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