パーソンズ美術大学とMIT、植物とテクノロジを融合させたインタラクションデザイン「Cyborg Botany」発表

パーソンズ美術大学とMITによる研究チームは、植物の機能とテクノロジを融合させたインタラクションを実現する手法「Cyborg Botany」を発表しました。

論文:Cyborg Botany: Exploring In-Planta Cybernetic Systems for Interaction

著者:Harpreet Sareen, Pattie Maes
所属:Parsons School of Design, MIT Media Lab

本論文は、植物にセンシングとインタフェースを統合することで植物とのインタラクションデザインを提案します。提案手法を用いて、2種類のケーススタディを検証します。

Phytoactuators

1つ目のケーススタディでは、植物を制御するインタラクションを検証します。ユーザがブラウザ上に表示される植物の画像部分をクリックすると、実際の植物のその領域が信号を受取り動くというものです。実験では、”ハエトリグサ”の植物を使い実証します。ハエトリグサは、獲物が感覚毛に触れると瞬時に閉じて捕獲する性質を持つ植物です。ハエトリグサに電極を取り付け、ユーザが電極の位置をブラウザ上でクリックすると、対応する電極が刺激され、植物の葉の動きが誘発され閉じる動きを実行します。開く行為は自然に起きます。

Planta Digitalis

2つ目のケーススタディでは、植物の内部に導電性チャンネルを導入したインタラクションを検証します。実験では、”フロリバンダ”の植物を使い実証します。茎切片を電導性ポリマーPEDOTの溶液に漬けて培養します。溶液は吸収され茎の内部で重合します。導電性チャネルとの接触を確立させるために電極を使用し、これにより植物をアンテナやモーションセンサなどに変え、外部とのインタラクションを可能にします。植物の近くを通ったことを検知したり、動作を区別したりです。

Elowan: A plant-robot hybrid

また、植物とテクノロジの融合で以前発表した植物ロボット「Elowan」も紹介します。これは車輪が付いたロボット上に植物を置き、光がある方へ動くというもので、光が当たった葉の方向へ車輪が動作します。電極を植物に取り付け、受けた信号をロボットに送信することでそれぞれの方向への動きを引き起こします。