ETH Zürichによる研究チームは、スマートフォンカメラなどで撮影した動画から長時間露光写真をシミュレートするシステムを発表しました。
論文:Controlling Motion Blur in Synthetic Long Time Exposures
著者:Marcel Lancelle, Pelin Dogan, Markus Gross
所属:ETH Zürich
本論文は、画像においてオブジェクトのシャープさを維持しながらモーションブラー効果を追加する手法を提案します。このような効果を加工する場合、別にハードウェアが必要であったり、多くの試行錯誤でテクニックが必要であったりと素人には困難です。本提案を用いることで、スマートフォンなどのモバイルカメラで撮影した動画を入力に、タイミングとボケの量を選択など簡単な操作でモーションブラー効果を付与することが出来ます。
これは選択したフレームの位置合わせ、オプティカルフローに基づくフレーム補間、最後にフレームを平均化し出力します。本手法はセグメンテーションを使用せず、ユーザ操作を最小限にとどめます。その結果、対象となるシャープなオブジェクトが表示され、他のイメージ領域はぼやけて表示されます。