東京大学、好みの形状に切断し貼り付けるだけで動作するワイヤレス充電シートを発表。ポケットに入れるだけでスマートフォンを充電等

東京大学による研究チームは、サイズと形を変更することを可能にする切断可能な無線電力伝送シートを発表しました。

論文:A Cuttable Wireless Power Transfer Sheet

著者:Ryo Takahashi, Takuya Sasatani, Fuminori Okuya, Yoshiaki Narusue, Yoshihiro Kawahara
所属:The University of Tokyo

本論文は、ユーザが望む形状に切り抜いて貼り付けるだけで動作する無線電力伝送シートを提案します。本シートは、コイルを用いた無線電力伝送(Wireless Power Transfer ,WPT)を用いて、ワイヤを使用せず電気エネルギを伝送することができます。そして、シートを物理的に切断し形状をカスタマイズしても動作する汎用性を兼ね備えています。

本シートのシステムは、中央制御装置、コイルを含む薄型フレキシブル基板、高周波電源の3つの主要ユニットから構築されます。H-treeワイヤと時分割電源を組み合わせることで、切断されても機能を保持し、隣接するコイル間の磁気干渉によって引き起こされる給電効率の低下を回避します。

ユーザは、システムを機能させるために、シートをカット&ペーストし中央に配置された2つの入力コネクタにケーブルを差し込むことで使用します。これにより、様々なシーンでのワイヤレス充電を可能にします。

例えば、木製トレイの下にシートをセットしておくと、上に乗せた電気スタンドやスマートフォンへ電力供給したり、同じ要領で、衣服やカバンにセットすることで、ポケットに入れただけでスマートフォンを充電したりといったことが可能になります。他にも、多様な応用が考えられます。

 

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