先日Google Jumpとコラボレーションを発表したVR映画会社Jauntが、VR映画制作で使う新しい360度カメラ「NEO」を発表しました。2年半の集大成で制作された今回のプロ使用カメラ、光の方向と強度の両方を捕捉するライトフィールドを採用しているところが特徴です。
ライトフィールドカメラとは「光のすべてを記録するカメラ」で、後から焦点合わせができる写真や映像を撮影できるカメラです。マトリックスの弾除けシーンも複数カメラですべてを記録し撮影したあとで合成しているので、ある種のライトフィールドと言えます。それを360度3D映像で完成させようとしているのが「NEO」なのです。
Jauntの共同創立者兼CTOのArthur van Hoff氏はこう言います。「NEOは、高品質映画のVR体験を製造する技術的なハードルの多くを克服したカメラだ」。
以前紹介したゴルフ全米オープンを撮影したカメラ「RED Epic Dragon」を組み合わせた特注カメラといい、VRで使用するプロ級のカメラがどんどん出てきました。Jauntが「NEO」を使ってどんな映画を作ってくるか、Google Jumpとのコラボでどう使ってくるか、今後発表されるVRコンテンツがとても楽しみです。
リンク
- Is it “The One”? Jaunt announces series of light field cameras for virtual reality, codenamed NEO – Virtual Reality & Oculus News and Events
- Jaunt Reveals “NEO”, 360 Degree Light Field Camera for “Professional-Grade” Cinematic VR – Road to VR
- The Wild Camera Rig That Could Finally Crack VR Filmmaking | WIRED