ETH Zurich(チューリッヒ工科大学)とEPFL(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)による研究チームは、片手15箇所にピンを押し当てることでVRでの触覚を再現するハプティクスデバイス「TacTiles」を発表しました。
論文:TacTiles: Electromagnetic Actuators for Rendering Haptics in VR
著者:Velko Vechev, Juan Zarate, David Lindlbauer, Ronan J Hinchet, Herbert Shea, Otmar Hilliges
所属:ETH Zurich, EPFL
本論文は、軽量(1.8g)、低電力(130mW)、小型フォームファクタ(1cm ^ 3)の電磁アクチュエータを用いた触覚デバイスを提案します。このデバイスは、片手に対して局所的(15箇所)な触覚フィードバックを生成します。
電磁アクチュエータの中心には動作するピンがあり、これが皮膚に押し当たる事で感じます。2種類のモード(Pulse modeとContact mode)があり、Pulse modeはピンを一瞬だけ当てる機能で、Contact modeは力を使用とせず連続的に皮膚を押す機能です。両方のモードを用いることにより、仮想オブジェクトに触った時の触覚を再現したり、仮想オブジェクトの質感を表現したりを可能にします。