ニューヨークに本拠を置くスタートアップ「CTRL-Labs」は、神経信号を読み取りコンピュータ操作に変換する非侵襲神経インターフェース・リストバンド開発者キット「CTRL-kit」の予約販売を開始しています。
デバイスは、腕に取り付けることで使用し、脳に電極をセットし脳波を読み取る必要もなく、また外部のトラッキングデバイスを用いることなくコンピュータや仮想世界の操作を可能にします。
システムは、EMGに基づいており、デバイスの内側の電極から腕の中のインパルスを測定します。これは、脳から筋肉への命令伝達を読み取ることであり、脊髄の神経から運動ニューロンが筋肉に接続する際に生成する電気信号を拾うことです。
そして、取得したデータからニューラルネットワークを用いて処理し、仮想内やコンピュータのアクションに変換します。これにより、入力やジェスチャなど、手が何をしているかを再構築することができます。
また、本システムは、実際に手が動いているように見えなくても機能するため、手を抑えた状態や腕を組んだ状態、ポケットに手を入れた状態でも操作することができます。
PCやスマートフォンへの通信は、Bluetooth経由で行います。SDKとAPIも提供され、仮想ハンドの姿勢、把握力の測定、EMGのRAWデータの使用、VR/ARアプリケーションとの統合、などが可能になります。
将来的には、腕時計ほどの軽量で小型なフォームファクタでキーボードやマウスの代替えインタフェースとして活用できることを目標としています。
お詫びと訂正 2018.12.11 19:00
記事を公開した当初、「筋肉の動きとは無関係に機能する」といった内容をタイトル含め記載していましたが、正確には「実際に手が動いているように見えなくても機能する」が正しく、誤った表記をしていました。大変申し訳ございませんでした。