Microsoft Research、物理世界とデジタル世界を融合させるセンシングマット発表。マット上の複数物理オブジェクト検出、空中ジェスチャ検知等

Microsoft Researchは、マット上の複数オブジェクトを同時に検知し、マルチタッチとホバージェスチャを実行することで、物理世界とデジタル世界を融合するセンシングマット「Project Zanzibar」を発表しました。

論文:Project Zanzibar: A Portable and Flexible Tangible Interaction Platform
著者:Nicolas Villar, Daniel Cletheroe, Greg Saul, Christian Holz, Tim Regan, Oscar Salandin, Misha Sra, Hui-Shyong Yeo, William Field, Haiyan Zhang

Project Zanzibarは、マット上のオブジェクト位置、マットへのタッチ、マット上空の動きを検知するセンシング技術を提案します。また、これらをデジタルに変換させることで、物理世界とデジタル世界のインタラクティブな融合を実現します。

本マットは、物体を検出するための近距離無線通信(NFC)と、手の動きを追跡するための静電容量センサを組み合わせた方法で実現します。オブジェクトにはNFCシールでタグ付けしており、マットの表面から最大30mm上の複数のタグに通電し、オブジェクトのフットプリントや、空中で動かすホバージェスチャを検出します。

オブジェクトの方向や、オブジェクト間の積み重ねも可能にし、また、Bluetooth経由で既存のスマートフォンなどのデバイスから操作することも可能にします。

活用方法として、ボードゲームと組み合わせたゲームであったり、トレーディングカードゲームと組み合わせたゲームであったり、おもちゃのカメラでムービーメーカーとして機能させたり、触覚インターフェースを用いた教育に活用したり、さらにARも加えたゲームであったり、などを提案します。

 

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