カリフォルニア工科大学ら、解像度を低下させることなく2つのホログラムを1つの表面上に再現する角度多重ホログラムの提案を論文にて発表

米カリフォルニア工科大学(Caltech)と米アマースト大学の研究者らは、解像度を低下させることなく、2つのホログラムを1つの表面上に再現する角度多重ホログラムに関する提案を論文にて発表しました。

Angle-Multiplexed Metasurfaces: Encoding Independent Wavefronts in a Single Metasurface under Different Illumination Angles

(左図:0°の角度でCaltechロゴ、30°の角度でLMIロゴ、2つの画像を1面で再現している様子)

ホログラムとは、3次元の立体像を平面状の記録媒体に記録・再生する技術ホログラフィを用いて再現されたものです。レーザーでその表面を照射することで飛び出して見える画像を表現します。

既存技術では、レーザー光が表面に当たる角度とは関係なく、どの角度から照射しても同じ画像、ホログラムは1つだけしか作成されませんでした。

本稿では、表面に当たる入射光の角度に応じて異なる反射を生成し、異なるホログラムを再現する提案をします。このことで、1枚の表面上に複数のホログラムを再現することを可能にします。

技術的には、面を酸化ケイ素とアルミニウムで開発したことで実現します。それには、高さ数百ナノメートルの小さなポストが数千個整備されており、光の形状や入射光の角度などに基づいて光を異なるように反射します。

1つの面に対して、3つ以上の画像を再現することも理論上は可能ですが、画像を高品質に保つことは難しいと述べています。

関連

ピクシーダストテクノロジーズら、ホログラムと機械学習を融合した新たな三次元物体認識手法「DeepHolo」を発表。従来より1/5のパラメータ量で同程度の分類精度 | Seamless

アーカイブ

ページ上部へ戻る