ワシントン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者らは、ロボットや人口器具などに巻きつけることができる触覚情報を伝えるに役立つ伸び縮みする電子皮膚センサー「skin」を開発、論文を発表しました。
Bioinspired flexible microfluidic shear force sensor skin
本稿では、物体の把持と操作に不可欠なせん断力や小さな振動に関する情報を正確に伝えるため、ロボットハンドや人口器具などに貼り付け可能な伸縮性があるセンサーを提案します。
センサーは、伸び縮みするようにシリコンラバー(PDMS)で作られており、人間の髪の毛の幅のおよそ半分のサーペンタイン型チャネルが埋め込まれています。
このことで、手の中にある物体が滑っているのかなどを感知し、グリップが理想的ではないことを警告したりします。
人の指が表面をなぞったり、異なるテクスチャを区別するときに受ける感覚を模倣し、人間の肌と同様の精度と感度でこの触覚情報を測定、外科手術や爆弾処理、卵調理など、ロボットの能力を大幅に向上させることができると述べます。
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