Microsoft Researchと国立民間航空学院の研究者は、HoloLensなどのARヘッドセットを使用してバイタルサインのリアルタイムな可視化を可能にする生理学的測定ツール「Cardiolens」を論文にて発表しました(PDF)。
本システムは、リアルタイムのハンズフリー測定によるバイタルサインの可視化を可能にするARアプリケーションで、ウェブカメラを用いたイメージングフォトプレチスモグラフィングにより血液灌流(血流)およびバイタルサインの遠隔測定を可能にします。
カメラは、前方にいる被験者の顔から反射した周囲光を捕らえ、その光を分析し血液量パルスとバイタルサインを計算します。被験者の顔にトラックすると、15秒後に心拍数と脈波が表示され、ターゲティングしている間は継続的に更新されます。
これにより、ARデバイス着用者は、周囲の人々を見るだけで生理的信号をリアルタイムに見ることができるようになります。
論文はこちら(PDF)。
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