VRで左右どっちから切られたかも区別提供してくれる糸ベースの触覚デバイス「Hapbeat」登場。糸の伸縮で胴体に感触を与える。力触覚研究「SPIDAR」のノウハウも活用

VR上で左右どっちから切られたなど、振動で区別も提供してくれる糸をベースとしたハプティクス・デバイス「Hapbeat」がKickstarterでキャンペーンを開始しました。

本デバイスは、音楽を振動で胴体に伝える触覚デバイスとしてキャンペーンを開始しており、VRは利用シーンの1つとして紹介されます。

VR応用に関して、本デバイスの開発チーム「Hapbeat合同会社」のファウンダーである東京工業大学:長谷川晶一准教授(@hasevr)は、自身のFacebookページでこう述べます。

VRで応用する場合、VRで起きる事柄に対して触覚表現もできるということです。

さらに、本デバイスは、全身スーツやゴツゴツしたベストのような大掛かりなものではなく、小型であることも魅力で、且つ小型でありながら大きな低音の振動や繊細な振動を可能にすることも特徴であり、最適化されたVRハプティクス・デバイスとして捉えることもできます。

それはモーターによって腰に巻いた糸を伸縮させることで実現しました。

また、従来の代表的なハプティクス装置と比較した実験も論文にて公開しています

(本デバイス:hapbeat、従来のデバイス:Haptuator)

図中の四角が大きいほど,その場所に大きな振動が伝わっていることを表します。

●hapbeatは振動を均一的に伝えている / haptuatorは付けた箇所の近傍のみ
●150Hzではhapbeatもhaptuatorも良く振動を伝えている
●30Hzでもhapbeatは良く振動を伝えているが,haptuatorはほとんど振動を伝えていない

 

力触覚研究「SPIDAR」

上記Facebook投稿で書かれている「力触覚研究(SPIDAR)」とは、東京工業大学:佐藤研究室が開発したストリング型力覚提示装置「SPIDAR」のことです。

 

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