VR/ARを得意とする「Mimesys」は、深度センサー付きカメラを使用して遠隔にいるユーザーと姿を確認しながらVR/ARでリアルタイムにコミュニケーションをとる「Mimesys Connect」と呼ぶソーシャルVR/ARシステムのデモ映像を公開しました。
リモートで臨場感あるミーティングを実現する目的で開発されており、デモ映像でもフランスとベルギーそれぞれのユーザーが遠隔で会議している様子が映し出されます。画像表示、手書きペイント、音声通話、ポストイットによる情報整理と共有など、遠隔でのリアルな会議を実証します。
3Dセンサーには「Microsoft Kinect V2」か「Intel RealSense F200」が使用され、VRにはHTC Vive、ARにはHoloLensが使用されます。3Dセンサーで自分をキャプチャし、リアルタイムに相手に伝送、アバターとして機能させ、HTC ViveやHoloLensでVR/AR交流を確定させるというシステムです。ViveとHoloLensをミックスした通信も可能にします。
リアルアバターを使用しているため、CGアバターによる「不気味の谷」問題を回避している点もポイントかもしれません。
Mimesysシステムは、開発者向けにSDK(ベータ版)の形で現在利用可能とし、公式サイトより無料でダウンロードできます。Unityと互換性がありユニティサンプルプロジェクトを完備、またSketchLabと統合できる機能も可能にします。公式サイトはこちら。
AR Skype
また、本システムは、去年にマイクロソフト・リサーチが発表した「Holoportation」によく似ています。
Holoportationとは、人の3Dモデルを圧縮しリアルタイムに世界のどこにでも伝送し再構築させる3Dキャプチャ技術をHoloLensと組み合わせたシステムで、遠隔にいるユーザー同士が物理的に同じ空間に存在しているかのようにコミュニケーションできる技術です。
現に、過去「AR Skype」と呼ぶデモ映像も公開しており、非常に似たアプローチをすでに実証しています。