Microsoftが出願しているメガネ型ARデバイスにおける視野角を広げる相補的なアプローチの特許「COMPLEMENTARY AUGMENTED REALITY」が公開されました。
今回のアプローチは、プロジェクタで周囲の3D画像を補完することでFOVを拡張する方法が示されます。
いわゆる同社のMRデバイスと言われるHoloLensの視野角は現在40°未満としており、同社は視野角を広げるためいろんなアプローチを研究しています。
先日公開された特許では、利点および欠点が異なるレンズを組み合わせることで、中心だけを高解像度に保ち周辺視野を低解像度にすることで60°以上のFOVを実現するというアプローチが示されました。(過去記事参照)
今回は、プロジェクタやMicrosoft Kinectなどを使用して、HoloLensの画像とプロジェクタの画像を相補的に融合することで、あたかもFOVが広がっているかのように体験させるアプローチになります。
上画像の長方形で囲まれた箇所がメガネ型デバイスからの視野で、その他周辺の画像がプロジェクタによる投影です。
Kinectから空間マッピングデータ(深度データ)を取得し活用することでユーザの視点を決定し、ユーザの視点に依存する相補的な3D画像を生成することで実現します。そして、変更するユーザの視点に応じて相補的な3D画像を更新することも可能とします。
以下、特許内の図などです。
また、同技術を使用した「FoveAR」と呼ばれるマーカー付きARデバイス活用のプロジェクトデモも映像で公開されています。