ゴーグルにセットできるセンサーと手袋を組み合わせたウェアラブルARシステム「Phantom AR」がkickstarterに登場しました。
それは、ゴーグルに取り付け可能なセンサーと両手のグローブ(Phantom Touch)、そしてセンサーから有線で繋げ腰に取り付けるコンピュータを連携することで実現するプロダクトです。動作すると独自OS(Phantom OS)が起動し、ネイティブアプリ操作からカレンダーやチャット、マップなどのアプリを手のジェスチャーで操作することを可能にします。
Phantom Touch
Phantom Touchコントローラーを装着することで行うジェスチャー操作が特徴的です。Phantom Touchは、加速度計、ジャイロ、磁力計からなるIMUユニット(9-DOF)が手の甲、親指、人差し指、中指と4つ組み込まれており、それにより手や指のトラッキングと多様な操作を可能にします。加えて、人差し指には2つの物理ボタン、中指には1つの物理ボタンが整備。スワイプ、スクロール、クリック、拡大縮小、回転、そして両手を利用した親指入力によるタイピングなどが行えます。
リアルタイム空間認識技術
さらに、Google Tangoなどにみる3Dカメラによる空間認識技術も搭載するとし、それは屋内だけでなく屋外での使用も想定して開発が進められていると言います。動作させると、頭の動きを検出し周囲のオブジェクトを3Dマッピング、ゲームのような広大なシーンを作り出します。
Phantom Cloud
さらに、それら3Dマップデータをユーザー毎に管理し共有し合う機能も装備するとしています。プライバシー問題を解決するために、セキュリティやプライベートなどを念頭に入れて開発するとのこと。
出荷や価格に関しては、2017年8月出荷を予定に、1台275ドルから開発キットを手に入れることができます。募集ページはこちら。