2016年6月に、Microsoft Researchなどに所属していた複数の研究者が辞め「perceptiveIO, Inc.」と呼ばれるサンフランシスコベースの新たなスタートアップを設立しました。そして、つい最近、公式サイトにて「Hyper Depth」と呼ばれる新たなアルゴリズムを発表しました。
Hyper Depthは、既存の深度測定よりも高速で正確な結果を生み出すとし、映像ではKinect v1などと比較している様子が映し出されます。論文も公開されており閲覧することができます。
新会社perceptiveIO
この論文には、以前Microsoft Researchが発表した「Holoportation」に深く関わった人たちも参加しており、例えばHoloportationのデモ映像で説明していたShahram Izadi氏は現在perceptiveIOのCTO(Founder)をしています。今回の技術もその派生といった感じです。
また、同社は他にもMicrosoft Research元メンバーを複数抱えており、先月設立したばかりとはいえ、期待値が高いスタートアップと言えます。サイトを見る限り、リアルタイム・コンピュータビジョン、マシンラーニング、HCI(human-computer interaction)、センシングなどに関するプロダクトを開発しているのではと推測されます。公式サイトはこちら。
Holoportationとは
人の3Dモデルを圧縮しリアルタイムに世界のどこにでも伝送し再構築させる3Dキャプチャ技術をHoloLensと組み合わせたシステムです。遠隔にいるユーザー同士が物理的に同じ空間に存在しているかのようにコミュニケーションできる技術として話題になりました。