マイクロソフトの研究機関「Microsoft Research UK lab」で、手の追跡によるジェスチャー操作の研究に取り組んでいることを公式ブログにて発表しました。
マウスやキーボードを超えた入力方法
Microsoftは、研究チームを組んで、KinectやLeap Motionなどにみる手を検知しリアルタイムに反映させる対話型ハンドトラッキング技術に取り組んでいることを公表しました。マウスやキーボードを超えた入力方法、マウスのクリックではなく手首のフリックで入力など、最終目標としては、これまでよりももっと自然な方法でインタラクト(相互作用)することを可能したいとしています。そして、正確な手の動きを認識する技術は、幅広い分野で活用することができると述べます。コンピュータビジョンベースによる検知で、デスクトップ操作や、VR内操作を可能にします。
より自然な動き
映像も公開されており、それを見ると指を正確に検知し、しなやかに、柔らかく、より自然にモニターやVR上で動いてる様子を確認することができます。
日々のタスクで使う
手のジェスチャー認識となると、おおくはゲームやエンターテイメントに使用することを考えますが、Microsoftの研究機関「Advanced Technologies Lab Israel」では、PCのオン/オフ、メール操作、ウェブ閲覧などの日々の作業タスクへの使用に大きな可能性を見ています。「Project Prague」というプロジェクト名で取り組んでおり、簡単なプログラムで自分用や製品用に最適化されたカスタマイズ・ジェスチャー操作もできるようになると言います。さらに、音楽制作などよりクリエイティブな開発環境への使用もイメージしています。デモ映像では、PCデスクトップ環境で手を使って操作している様子を確認することができます。
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また、マイクロソフトは今回のジェスチャー操作に「触覚」を統合したいと考えています。手の操作に加えて手で触った感覚です。研究論文も公開しています。
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