UKにあるSussex大学の研究チームは、今までにないアイディアで手のひらに触感を与えるデバイスを発表しました。
それは、手の甲から超音波を用いて送信することで、手のひらに触覚を与えるというものです。この新たな技術は「SkinHaptics」と呼ばれ、触る側の手のひらには何も装着しないのが特徴で、送信側の手の甲も薄いデザインイメージになっています。
デバイスは、手を介して超音波を送信するために超音波送信機のフェーズドアレイと超音波の時間反転(time-reversal)信号処理技術を使用しています。この手法は、送信される超音波の波紋から最終的には手のひらの正確なポイントに集束させます。これにより、手を介して集束させコントロールした超音波エネルギーを、手のひらへ知覚する感覚として作成することを可能にします。
SkinHapticsを開発したチームは、Sussex大学のSriram Subramanian教授がリードする「Interact Lab」で、空中触覚フィードバックや空中ディスプレイなどのシステムを主に開発しているラボです。ノキア・リサーチセンターとERC: European Research Councilによって資金も供給されています。
ちなみに、過去のプロダクトを見てみると、卓上空中にスクリーンを映しだす「MisTable」や、空中触覚フィードバックなどがあります。今回のSkinHapticsは、4月8-11日に開催の「IEEE Haptics Symposium 2016」にて発表されました。