ヴェネツィア・カルフォルニアベースのVRスタートアップ「WEVR」は、HTC、Samsung Ventures含めた複数の投資家から2,500万ドル(約29.2億円)の資金を調達しました。そして、新しいVRコンテンツ配信プラットフォーム「Transport(プライベートベータ版)」を始動しました。いくつかの海外メディアでは、VRのyoutubeになる可能性があると表現されています。
現在、限られた数のユーザーでテストされ、最初は非常に高品質なVRコンテンツに焦点を当てると言います。そして、デバイスに依存しないネットワークと書かれてることから、Oculus Rift、HTC Vive、PlayStation VR、Gear VR、Google Cardboardなど、どのVRデバイスでも使えるクロスプラットフォームを主張しています。Transportは、既存の360°コンテンツプラットフォーム「Vrideo」や「Littlstar」とは異なり、複数年のロードマップを計画するため同社のクリエイティブパートナーからコンテンツ配布の支援を始めます。計画の一部は、複数のコンテンツタイプを含むVRファイル形式を作成することです。それにあたり、同社はコンピュータ・アニメーション、ゲーム技術、ブラウザベースの3Dグラフィックスの専門家を雇っています。公式Webページでは、ベータリストを取得するためのメールアドレス入力欄があります。
WEVRは、これまでもVRコンテンツ制作会社として知られていて、多額の資金調達、VRコンテンツの開発を支援する総額100万ドルのプログラム「OnWEVR」なども立ち上げています。HTC Vive向けに海中でクジラを間近で見られる「theBlu」などのVRコンテンツもリリースしています。投資家には、HTC、Samsung Ventures、Evolution Media Partners、Madison Wells Media (Gigi Pritzker/Clint Kisker))、Orange Digital Ventures、Digital Garage (Joi Ito)、AME Cloud Ventures (Jerry Yang)、Boldstart Ventures、Scott McNealy、Ross Levinsohnが上げられています。