スイスベースの神経患者回復を支援するVRスタートアップMindMaze社は、評価額10億ドル以上とし株式の3分の1をHinduja Groupに売却しました。これによりユニコーンクラブ入りしたことになります。ユニコーンクラブとは、評価額が10億ドル以上の企業を指し、次なる世界的イノベーションを期待できるスタートアップとして注目される指標とされています。(ちなみに、先日発表されたMagic Leapの評価額は45億ドルです。)(Oculusは2014年に20億ドルでFacebookに買収されています。)
2012年には評価額1億ドルで、スイスと欧州連合(EU)の補助金、財団やエンジェル投資家から1,000万ドルの資金を調達していることから、評価額でいえば4年間で10倍になったことになります。
MindMaze社とは、神経科学の専門分野で10年以上の経験があるDr.TEJ Tadiをトップに率いるインタフェースする脳のマシンとVR、モーションキャプチャを組み合わせ患者の神経リハビリテーションに焦点を当てているNeurotechnology企業です。2011年にスイス連邦工科大学(EPFL)からのスピンオフで設立され、3年未満でスイスの医療ベンチャー企業トップ10の一つになったことでも知られています。物理学者、数学者、コンピュータ科学者、神経科学、ロボット工学、などのバックグラウンドを持つエンジニア含む52人の従業員を有しています。
脳に損傷を受けた患者の回復を目的に、脳イメージング、VR、コンピュータグラフィックス、モーションキャプチャを組み合わせ直感的なヒューマンマシンインターフェースを構築するための画期的なデバイス・プラットフォームを開発、アプリケーションを通してゲーミフィケーションで患者のリハビリを行います。HMD含めたデバイスは、世界中の病院に配置され使用されています。今回株式を購入したHinduja Groupも、以前からインドにあるP.D. Hinduja Hospitalで使用していました。さらに、ヘルスケアだけでなく、当技術をメディア、交通、防衛、IoTなどで拡大していくとCEO:Tadi氏は述べています。