自動車メーカーのアウディ(audi)は、北京のイベントでいくつかの店舗で販売ツールとしてVRを使用することを発表しました。Oculus RiftとHTC Viveのアプリケーションとして設計されており、アウディの車を買いに来たユーザーはVR体験のなかで購入するかを選択することができるようになります。
VR内でのテスト運転ではなく、車本体の内装や外装といったデザイン、オプションとしての補完ツールなどを吟味できるようになっていて、車体の色、ホイール、スポーツシート、インフォテインメントシステム、ヘッドアップディスプレイなど仕上がり具合を疑似体験することができます。
Viveバージョンでは、SteamVRトラッキングシステム「Lighthouse」のルームスケールVR内半径約20㎡で車体の周りを歩きまわりながら閲覧でき、Riftでは、異なるインテリアデザインの素材、色の組み合わせを見て、好ましい変形を選択することができます。それに加え、X線ビジョンの一種でモーターやブレーキシステムなどの詳細に目を通すことが可能です。車体などは実写級にレンダリングされ、エンジン音は3Dバイノーラルオーディオが採用され、視覚と聴覚でよりリアルな体感を追求しています。
今回のアプリは、2016年1月ラスベガスで開催のCES 2016で公開デモンストレーションが行われる予定です。
(アウディ出典のレンダリングされた画像)