韓国のソウル大学校の研究者らは、電源を必要とせず、周囲の環境から湿気(物や空気の中に含まれている水分)を吸収することにより動作するマイクロロボット「hygrobot」をScience Roboticsにて発表しました。
論文:Hygrobot: A self-locomotive ratcheted actuator powered by environmental humidity
著者:Beomjune Shin, Jonghyun Ha, Minhee Lee, Keunhwan Park, Gee Ho Park, Tae Hyun Choi, Kyu-Jin Cho, Ho-Young Kim
hygrobotは、一方の吸湿層が水分を吸収し収縮することで動作、乾いたら元に戻るという、その繰り返しで移動を可能にします。蛇のように体をくねらせて動きます。
本ロボットは、空気中から水分を吸収することによって形状や大きさを変えることができる植物から影響を受け研究を始めたと言います。
また、電力を利用しないため、バッテリーが熱せられたりせず、体内のようなデリケートな場所での活用が期待されています。以下の画像では、細菌が散りばめられたシャーレの上を抗生物質を含んだロボットが移動し、掃除するように除去している様子を確認できます。
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