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Oculus Researchら、眼球運動の矯正を用いた新たな多焦点ディスプレイ技術を発表。計算時間が3桁改善され高速に

Oculus Research、モントリオール大学、マギル大学の研究者らは、多焦点ディスプレイにおける改善を提案した論文を発表しました。

論文:Fast Gaze-Contingent Optimal Decompositions for Multifocal Displays
著者:OLIVIER MERCIER,YUSUFU SULAI,KEVIN MACKENZIE, MARINA ZANNOLI, JAMES HILLIS, DEREK NOWROUZEZAHRAI, DOUGLAS LANMAN

現在のHMDは、単一の固定焦点面を提示するだけですので、輻輳距離と調節距離の不整合問題という課題が残っています。多焦点ディスプレイは、その課題のソリューションとして、複数の独立した画像表示面を用意し、視線に合わせて体験者に適切な焦点面を提供するマルチフォーカスディスプレイを提案します。

多焦点ディスプレイは、フォーカスしている部分以外を分解しぼかし、より自然なユーザ体験を提供することができます。

このような提案は過去にも研究されていますが、まだまだ課題が残されており、1つに高品質のシーン分解を計算することは非効率的であること、1つに目の位置と方向がシーン分解中に変わると画質が著しく低下すること、などが挙げられます。

本提案では、以前より計算時間が3桁改善する分解アルゴリズムを用いることで前者の課題を軽減したこと、また視線追跡から計算し眼球運動の矯正を用いることで後者の課題を軽減したこと、これらにより、より快適な映像を提示できたことを実証しました。

 

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