シンガポール国立大学の研究者らは、コンピュータビジョンシステム等で使用できる低消費電力の新たなビジョンマイクロプロセッサ「EQSCALE」を発表しました。
本チップは、既存の最高クラスチップよりも20倍少ない電力で処理できると述べており、極めて低い消費電力を特徴としています。
このことで、例えば、バッテリ交換を必要とせずに、ミリメートルサイズの太陽電池によって生活空間の照明で連続的に給電することを可能にしたりします。
これには、消費電力を1ミリワットより少なくする必要があり、本チップではそれが20分の1の0.2ミリワットで連続した特徴抽出を実行できると言います。これは、スマートビジョンシステムの大幅な向上につながります。
また、本チームは、視覚的なシーンを理解する機械学習エンジンを含んだEQSCALEベースの小型コンピュータビジョンシステムの開発も検討していると述べます。
関連
Microsoft Research、次期バージョンHoloLensにAIコプロセッサを組み込むことを発表。DNNを実装するため自社チップHPUに統合 | Seamless