Microsoft Researchは、2017年2月に、ドローンの飛行をシミュレートしたりなど仮想空間内で人工知能ロボットを学習させるオープンソース・ツール「AirSim」を発表しましたが、今回AirSimの拡張として、自律走行車をサポートしたことを発表しました。
現実空間で人工知能をトレーニングする場合、何千何万回も学習するためコストがかかります。その問題を解決するため、現実に近い環境をシミュレーションし仮想内で学習することで効率的な機械学習を行うのが本ツールの目的です。
AirSimには、信号、公園、湖、建設現場など、さまざまな条件を含む詳細で現実的な3D都市環境がUnreal Engineをベースにシミュレーションされており、そこを走行し人工知能システムの安全性を高めるために何度もテストします。
今回、そんなAirSimのアップデートに自律走行車が対応しました。これにより、自律走行車の効率的な研究開発を進めることができるとしています。
AirSimは、C++やPythonを含むさまざまな言語で使用できるAPIを提供しており、例えばMicrosoft Cognitive Toolkit(CNTK)を使用することなどを可能にします。
関連
Microsoft、機械学習向けシミュレーションツールをGitHubで無料公開。自律型ドローンや自動運転車などの開発のため仮想内で膨大なサンプルを生成し学習させる | Seamless