ウィーン大学等、ハエや魚など生物をVR環境に没入させ行動を研究するVRシステム「FreemoVR」を発表。大量の仮想侵略者が現れたときにどんな動きをするかなど

ウィーン大学とドイツのアルベルト・ルートヴィヒ大学の研究者らは、生物の行動を研究するための実験用VRシステム「FreemoVR」を発表しました。

本システムは、壁や床がコンピュータディスプレイで構成された周囲を囲むアリーナ形式で、生物の動きを監視できるように10台の高速カメラが吊るされているリグからなります。

実験ではそのアリーナ内に生物を配置させ、ディスプレイに表示される画像を素早く変更することで視覚的な手がかりをもとにどう行動するかを観察します。

実験では、ハエ、マウス、ゼブラフィッシュ(小型の魚)を使用して飛ぶ、泳ぐ、歩くがテストされました。

例えば、ハエに対して強力な動く光刺激を与えたときの飛行はどうなるのか、自分と同じような動きをする相互作用型仮想フィッシュを見たときにどう動くのか、大量の仮想侵略者がやってきたときにどういった泳ぎをするのか、など。

下のGIFは、ハエの動作を光で制御したのと、スペースインベーダーが現れたときの魚の動きです。

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