カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者は、113ピコワット(pW)のわずかな電力で動作する温度センサーを開発しました。
最新のものよりも628倍消費電力効率が良いと言います。WikiPediaによると、150pWが「1km離れた100ワットの電球の光が人間の目に入るエネルギー量」とのこと。
本温度センサーは、温度センサーを使用して構築するIoTデバイスやウェアラブルデバイス、埋め込み型デバイスのバッテリ寿命を延ばすことができます。人体の体温モニタリングシステムや、家屋の温度調節をするサーモスタットに役立つ事ができます。
本温度センサーは、0.15×0.15平方ミリメートルの小型チップに集積されており、20〜40度の範囲の温度で動作します。
ただ1点だけトレードオフがあります。1秒あたり約1回の温度更新の応答時間を有することです。既存の温度センサーよりもやや遅い頻度ですが、人体や家庭などの環境で動作するデバイスとしては十分としています。
研究チームは、現在も精度の向上とともに商用デバイスにうまく統合できるように設計を最適化しています。
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