ドイツのミュンヘンに拠点を置く大手ランプメーカー「OSRAM(オスラム)」は、VR/ARヘッドセットのアイトラッキングシステムを対象とした赤外線LEDシステムを発表しました。
アイトラッキングシステムは、複数の赤外線LEDを使用してユーザーの目を照らし、カメラセンサーで反射した光を捕らえることで視線を追跡します。今回のは、カメラはなく赤外線LEDのみの製品になります。
「SFH 4055」と呼ぶ赤外線LEDは、設置面積1.0×0.325×0.55ミリメートルの超小型サイズで、850ナノメートルの波長を有します。
小型なためVR/ARヘッドセットなどのウェアラブル・デバイス内への組み込みに適しており、同社も本製品をVR/ARシステム向けと謳っています。
このことで、HMDメーカーはVR/ARヘッドセットによりアイトラッキング機能を搭載することができるとし、視線追跡を用いて中心部だけを高解像度にすることでコンピュータの負荷を軽減する「Foveated Rendering(中心窩レンダリング)」での活用も期待されます。
関連
Google、片目あたり20メガピクセルのVRディスプレイに取り組んでいることを発表。現市販品の10倍以上。中心窩レンダリング技術も採用予定 | Seamless