Facebook AI Research、人と自然に会話できるAIチャットボット構築のためのオープンソース・プラットフォーム「ParlAI(パーレイ)」を発表

Facebook AI Research(FAIR)チームは、人と自然に会話できるAIチャットボットを構築するための新たなオープンソース・プラットフォーム「ParlAI(パーレイと発音)」を発表しました。

人間の対話は非常に多様なので、チャットボットは入力および出力形式において多くの関連タスクに熟練していなければなりません。そこで、一度に複数のタスクにわたってダイアログモデルをトレーニングしテストするための新しいダイアログ研究のためのオープンソース・プラットフォームを構築しました。

20以上のオープン・データセットが含まれており、タスクは5つのカテゴリに分かれています。

5つのカテゴリは、「質問の回答」、「文章補完」、「目標指向の対話(食事は何にするかなど目標に向かっての対話)」、「チャット・チャット・ダイアログ(明確な目標はなくても詳細な議論をする対話)」、「ビジュアル・ダイアログ(物理的な物体を見て基づいた対話、将来的にはオーディオなどの他の感覚情報も追加)」です。

また、ParlAIは重要な部分の1つであるトレーニング・プロセスにおいてのデータ収集、トレーニング、および評価のために「Mechanical Turk」との統合をサポートしています。

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AIとVR

VRのメリットの1つとして、距離を度外視して、その場で他場所の多様な体験をできるというのがあります。それは、物理的に離れていても、その人の温かみを感じ合うなどのソーシャル性も含まれます。

後者に関しては「孤独の緩和」に繋がり、人生の充足度を向上させてくれます。一方で、VRだろうが人とのコミュニケーションはリスクやデメリットが必ず存在します。ソーシャル性が強くなればなるほど、相手を傷つけたり、傷つけられたり、気を使ったり、必要以上に悩んだりなど。

そこで、人ではなく、人風のロボットと対話することでそのリスクが軽減されれば、なおかつ同じ精度の「孤独の緩和」につながればそれは選択肢の1つとして考えることができるのではないか。今回のAIチャットボットによるリアリティの追求は、その可能性を拡大してくれる1つの要因と言えます。

VR空間上での不気味の谷を超えたリアルな人型CG、リアリティある触覚フィードバック、自然なAIボットによる対話、VRによる没入感、それらが組み合わさり脳を騙し、一時的ではない長期的な「孤独の緩和」につながれば、人生の充実度を容易に上げることができるツールになるのではと思います。

そして、人間関係はアセットアロケーションが大事です。分散投資みたいなもので、対面による濃いリアル関係、Twitterによる良い距離感のネット関係、VRでのアバターベースの関係、そしてVR上でのAIボットとの関係、そんな多様な方法や距離感の関係性のアセットアロケーションを組むことで、より安定した「孤独の緩和」を遂行できるのではないかと考えます。

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