スイス連邦工科大学、物理ベースの新たな顔アニメーション・アプローチを論文にて公開。風やジャンプによる皮膚の動きも再現

スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)は、フェイシャル・アニメーションに新しい物理ベースのアプローチを提示した論文「Phace: Physics-based Face Modeling and Animation」を公開しました(PDF)。

本提案は、ブレンドシェイプのような既存の生成メソッドを補完する顔アニメーションに対する物理ベースのシミュレーション・アプローチになります。

本提案は、風の力などの外部オブジェクトとの相互作用や、慣性変形などの動的エフェクトを正しく処理する問題に挑戦し、顔面アニメーションのための多くの高度な効果を実現します。さらにはゾンビバージョンやVRヘッドセットを着用したバージョンなどの表現も可能にしました。

本アプローチは、骨(頭蓋骨、顎を含む歯)、皮膚(口腔の現実的なモデルを含む)、および33の顔面筋肉などの市販の解剖学的顔面データセットから作成されます。

個別にすべての筋肉をモデリングするほど正確ではないですが、皮膚の形状は間接的にしか顔の筋肉の影響を受けていないという事実を捉え、筋肉が結果的に皮膚の変形を誘発する軟部組織に変形させます

ただ、現状はこのような高度な効果は負荷も高いとしており、今後計算能力が向上しアルゴリズムが改善されることで容易になっていくとしています。

論文はこちら(PDF)。

 

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