Adobe Researchは、先日開催された「Adobe MAX2016」にて、開発中のVR内で立体的なお絵かきが楽しめる3Dペイントツール「Project Dali」を披露しました。
ツールとしては、Googleの「Tilt Brush」やOculusの「Quil」が同じ土俵になるかと思います。
最近、開発メンバーのAdobe Research所属Erik Natzke氏がブログでProject Daliついていろいろコメントしています。
「Project Daliは、仮想現実(VR)における空間力学と動作力学を応用したクリエイティブツールの構築を目標にしています。」
「Project Daliはデジタルでもアナログでもないと考えています。デジタルとアナログの融合体であり、完全にユニークな存在です。デジタルという無限のやり直しがきく世界に、テクスチャ(たとえば鉛筆の柔らかな描き心地)と時間(絵具が乾いていく過程)の要素を組み込むことができます。これまで静的とされてきたアートを三次元空間で操作できるようになり、その過程において、アートはそれまでとは違った魔法のようなものへと変容します。」
「私はProject Daliは楽器のようなものかもしれないとも思います。ミュージシャンにとって、楽器はクリエイティビティを実現するものであって、奏者とその頭の中のアイデアの間に立ちはだかるものではありません。VRも同じです。使うことによって学んでいくものなのです。」
同時に映像も公開されており、HTC Viveを使用して直感的に3Dペイントしている様子を確認することができます。