KDDIのVRコンテンツ「明治神宮表参道ケヤキ並木の100年」を制作した会社の開発事情を公開。注目はイラストベースの360°映像(PR)

KDDIが2016年8月31日より公開している表参道のケヤキ並木の100年間の歴史を学ぶVR映像コンテンツ「タイムトリップミュージアム『明治神宮表参道ケヤキ並木の100年』」について、制作を担当した「ネストビジュアル(株)」に開発の技術的な事情を聞いてみました。

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「明治神宮表参道ケヤキ並木の100年」とは

今回の作品は、KDDIがいのちの森主催のグリーンコリドープロジェクトの一環として、いのちの森と共に制作したVRコンテンツで、表参道周辺の街の発展やケヤキ並木の成長を1920年以降100年の歴史や過程をベースに振り返りながら学べる学習コンテンツになっています。

また、より多くの学生に体験して欲しいと、2016年9月1日~11月30日の間、渋谷区の中学校・高等学校を中心に、「Galaxy S7 edge SCV33」と「Gear VR」の貸し出しも行っています。

コンテンツは、3パートに分かれており、現在もau公式YouTubeアカウントにて閲覧することができます。

 

コンテンツ制作に関して

  • 制作会社:ネストビジュアル株式会社
  • 制作人数:10人
  • 制作期間:2.5ヶ月
  • 撮影機材:360°アクションカメラ「PIXPRO SP360」
  • 使用したソフトウェア:After Effect、photoshop、Illustrator、Media Encoder、NUKE

完成までの流れは以下の通りです。

  1. イラストでの360°コンテンツ制作の技術R&D
  2. イラストの空間配置
  3. ケヤキのCGモデル及びアニメーション制作
  4. エフェクト及びモーショングラフィックの作成
  5. コンポジット
  6. 書き出し

イラストを取り入れた360°映像

映像を確認してみると、3DCGではなく実写とイラストをベースとしたアニメーションで構成されているのが分かります。手書きで描かれたケヤキ並木や周辺の街並みなどのイラストを360°に組み合わせ表現しています。

取材でも、「平面であるイラストデータを空間上に配置し360映像を作成する方法をオリジナルで編み出したことが成功した点」と述べており、初めてのチャレンジで困難だったと同時に拘った点として挙げられています。

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そして、イラストを取り入れた理由としてはこう述べます。「今のように100年前には、360度カメラなどは無いので、100年の歴史を360度体験で再現するには、写真を元に書き起こしたイラスト表現が最適だと判断した。イラストの空間に、時代時代を象徴する写真を表示することで、その時代を想像しながら楽しんでいただけるコンテンツになったと思う。」

ぜひ一度、イラストベースの360°VRコンテンツを体験していただければと思います。

スタッフリスト

今回のスタッフリストは以下になります。

  • 広告会社/博報堂ケトル
  • 制作会社/博報堂プロダクツ、セサミ
  • クリエイティブディレクター/大木秀晃
  • プロデューサー/森川俊、藤原弘浩
  • プランナー/花井優太
  • アートディレクター/伊藤裕平
  • デザイナー/米元秀行、髙嶋枝里子
  • 音楽制作/藤山拓善、石若駿

 

  • コンテンツ制作会社/ネストビジュアル
  • プロデューサー/小林伸次(ネストビジュアル)
  • Technical Director/尾小山良哉(wise)
  • Director/佐古陽平(BRANCH.)
  • VR conpositor/高岡悠氣(high grass)
  • CG Artist/小林 諒(la)
  • Technical Advisor/山田詩音(wise)
  • Technical Advisor/安 優輔 (wise)
  • Project Manager/廣羽裕紀(wise)

また、今回開発を行ったネストビジュアルでは、新規の360°VRコンテンツ制作も行っています。企画から制作まで、気になる方は公式ページをご覧ください。

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