米マンハッタンにある大学病院「Mount Sinai Hospital」の准教授/頭頸部外科医Dr. Alfred Marc Calo Iloretaへのインタビュー記事にて、手術とVRに関する回答が行われていました。
それによると、以前から治療アプローチや手術計画をするにあたり患者の頭蓋骨や神経血管構造のデータを3Dプリンタで印刷しており、複雑な頭蓋底手術において腫瘍に対する具体的な計画とアプローチを行っていた。
それはOculus RiftによるVRでも利用でき、罹患率を最小限に抑えながら、安全に腫瘍を除去する能力を最大化することができると。複雑な構造でもVRによる立体的な解剖図により、手術において詳細な地図として機能し安全性を高め効率的に腫瘍を摘出することができると。そして、それはほぼすべての頭蓋底脳腫瘍で利用できると述べます。
日本でも、神戸大学大学院医学研究科内科学講座消化器内科 特務准教授 医師・医学博士 杉本 真樹氏がすでに先駆的にVRなどの最新テクノロジーを駆使した医療へのアプローチを行っています。内視鏡下手術用の手術用ロボット「da Vinci Surgical System(ダ・ヴィンチ・サージカルシステム)」とOculus Riftを交互に見ながら前立腺がんの手術などをしたり、さらにダ・ヴィンチによる手術映像を記録し、後からVRを使ってトレーニングするなど活用事例としても参考になります。