Appleが提供するラップトップ含むPCでVRが実行できるようになる外付けGPU「The Wolfe」が登場、現地時間2016年8月23日からKickstarterでキャンペーンを開始します。(追記:開始しました。本エントリー最後尾にも追記しました。)
The Wolfeとは、Thunderboltを介してコンピュータに差し込むGPUで、3Dモデリング、3Dゲーム、VRなど高いグラフィックス処理を必要とするアプリケーションを実行するためラップトップなどのPCをスピードアップする装置です。
仕様
The Wolfeには2種類あります。「The Wolfe(GTX950)」と「The Wolfe Pro(GTX970)」。どちらもNVIDIA GeForce GTXの900番台が使用されています。VRをプレイするならProが推奨されています。プロダクトの大きさは199.5 x 137.5 x 67.0mm。重量908g、Proで1,464g。現在の強力なWindows搭載ゲーミングラップトップで4kg近くありますので、The Wolfe➕MacMook Pro=3kgほどとやや軽いといったところです。出先での動画編集にも使えるかもしれません。
対応PC
現世代のMacBook Pro、MacBook Air、または同等のラップトップ(Intel Iris Pro 5200)であれば対応。実質的には、Thunderboltを搭載しているPCなら互換性があります。以下、リストにしている対応PC一覧。
- MacBook Air 11-inch, Mid 2011–2015年
- MacBook Air 13-inch, Mid 2011–2015年
- MacBook Pro Retina, 13-inch, Late 2012–2015年
- MacBook Pro Retina, 15-inch, Mid 2012–2015年
- MacBook Pro 13-inch, Early 2011–2015年
- MacBook Pro 15-inch, Early 2011–2015年
- Mac mini, Mid 2011–2015年
- iMac, Mid 2011–2015年
- Mac Pro, Late 2013-2015年
パフォーマンス
任意のラップトップでパフォーマンス向上率は変わりますが、通常版で500%、Proで700%、古いPCだと2000%のパフォーマンス向上を主張します。さらに、2つ同時のThe Dual Wolfeも可能。提示しているベンチマークは以下。
まだKickstarterキャンペーンがオープンしていませんので変動するかもしれませんが、公式サイトのよくある質問ではEarly birdsで1台通常版399ドルと述べています。公式サイトにてメールアドレスが登録できますので、そちらから今後の情報を取得することができます。公式サイトはこちら。
追記:Kickstarter
予定通り、Kickstarterにてキャンペーンが開始されました。価格は、Early birdsを除くと通常版で449ドル、Proで599ドル。出荷予定は2017年2-3月としています。
新しい情報として、Proへの支持者にはオプションとしてGTX 1060を選択できる可能があるかもと書かれています。ともあれ、Kickstarterは出資したものの頓挫するケースや、出荷が大幅に遅れたり、謳っていた通りではないスペックで届いたりと不安定ですので、リスクを加味して投資をしていただければと思います。応募ページはこちら。