VR内でAIと一緒に自動車デザインを生成、3Dプリンタで製造する「Hack Rod」設計ソフトウェアにはAutodesk「Dreamcatcher」を使用

人工知能(AI)が自動車デザインを設計し、3Dプリンタで生産プロセスを行う、今までとは逸脱した自動車製造を開発しているのはロサンゼルスベースの「Hack Rod」です。先日カリフォルニア州アナハイムで開催されたSIGGRAPH 2016のNVIDIAブースにて、その技術とVRとをコラボレーションした推奨案が紹介されました。

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AIと一緒に自動車デザインを設計

ユーザーは、Demon VRと3Dビジュアライゼーションソフトウェア 「Autodesk VRED」の供給によりVR内でAIと対話しながらデザイン設計をリアルタイムにシミュレートします。設計ソフトウェアには「Autodesk Dreamcatcher(ドリームキャッチャー)」が使用され、これにユーザーは目標や達成したい内容、必要な制限事項などを伝えることでAIが自動車デザインを生み出します。

AIと一緒に決めたデザインは、機械学習アプリ「Autodesk Design Graph」に送られ、実際に必要な部品の推奨案が生成されます。といったように、今回のNVIDIAブースでは、自分とAIと一緒にVRで自動車デザインを作り上げていくデザインレビューが紹介されました。これらを駆動するのに、NVIDIAのGPUが使用されています。

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ジェネレーティブ・デザインとは

上記のように、最終的にAIにデザインを生成してもらう手法は「Generative Design(ジェネレーティブ・デザイン)」と呼ばれます。膨大な改善改良のフィードバックを繰り返し、それに合わせて自動生成され、最終的に追及された最適なデザインを生み出す手法です。

自動車設計においても、実証、実験、試運転などから得たデータをAIを組み込んだソフトウェアDreamcatcherに教えることで最適なシャーシデザインを形成してくれます。Hack Rodは、車体と運転手に数百個のセンサーを取り付けストレスレベルなどの数値も学習させているといいます。Hack Rodの公式サイトはこちら。

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11月にラスベガスで開催されるカンファレンスAutodesk Universityにおいて、Hack Rod、Autodesk、NVIDIAが3Dプリンタによって出力された大型モデルのサンプルを展示する他、3月にテキサス州オースティンで開催されるSXSWでは、「Game to Garage」の完全な運転デモを提供する予定としています。

 

参考記事:Hack Rod, the World’s First AI-Generated Car | NVIDIA Blog

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